ローストチキンといえば、外はパリッと、中はジューシーなあの絶妙な仕上がりが魅力。
でも、一度冷めてしまうと「電子レンジで温め直してもおいしくならない…」「皮がベチャッとしてがっかり」なんて経験、ありませんか?
実は、温め直し方を少し工夫するだけで、お店のような仕上がりがよみがえるんです。
この記事では、電子レンジを使うときの注意点はもちろん、トースターやオーブン、フライパンなどを組み合わせた再加熱テクニックを徹底解説。
さらに、余ったローストチキンの保存方法やアレンジレシピも紹介します。
冷めてもあきらめない!
ひと手間かけて、ローストチキンを“もう一度おいしく”楽しみましょう。
ローストチキン、電子レンジだけで温め直すとどうなる?
電子レンジは手軽で便利ですが、実はローストチキンの温め直しには少し注意が必要です。
というのも、電子レンジで加熱すると次のような問題が起きやすいんです。
- ラップありだと皮がしんなりして、ベチャッとした食感に…
- ラップなしだと中まで温まらず、肉が固くなったりパサついたり…
せっかくのローストチキン、できれば皮はパリッと、中はジューシーに楽しみたいですよね。
そんなときにおすすめなのが、電子レンジ+ひと工夫の「合わせ技」。
まず電子レンジで中まで温めてから、トースターやフライパンなどで表面を焼き直すことで、ぐっとおいしさがアップします。
「温め直し」とはいえ、ちょっとしたコツで焼きたてのようなおいしさが蘇りますよ。
次からは、パリッと仕上げたいときに試したい温め直し方法を5つご紹介します!
皮パリ&ジューシーに復活!おすすめの温め直しテクニック5選
ここからは、電子レンジを含む「おすすめの再加熱方法」を5つご紹介します。
どれも自宅で簡単にできるので、ぜひ試してみてください。
① 湯せんでしっとり仕上げる方法
- 密閉袋にチキンを入れ、沸騰したお湯に15分ほどつけて温める
- 袋が鍋に直接触れないよう注意
- しっかり温まったら、トースターやグリルで皮だけパリッと仕上げるのもおすすめ
中までじっくり温まり、しっとりジューシーに仕上がります。
丸鶏をまるごと温めたいときにも便利です。
② オーブンでふっくら本格的に再加熱
- オーブンを170〜180℃で予熱
- アルミホイルに包んだチキンを160℃で15分加熱
- 最後に200℃で2〜3分加熱すると皮がパリッと
焦げやすいので、仕上げの高温焼きは目を離さないようにしましょう。
③ トースターで手軽に香ばしく
- チキンをアルミホイルで包み、160〜180℃で10分加熱
- その後ホイルを外し、200℃で3〜4分焼く
少量をカリッと仕上げたいときにぴったり。
油が程よくにじみ出て、揚げ焼きのような香ばしさに。
④ フライパンでサッと温め直す
- フライパンにクッキングシートかアルミホイルを敷く
- 弱火でじっくり加熱
火加減に注意すれば、外側はパリッと、中はしっとりに。
レッグなどの一部分を温めたいときに使いやすいです。
⑤ 魚焼きグリルで皮をパリッと復活!
- グリルを予熱しておく(下に水を入れておくと◎)
- アルミホイルに包んだチキンを弱火で約10分
- 仕上げにホイルを外して2分ほど焼くとパリパリ感アップ
部位を分けたローストチキンや、少量の温め直しにも向いています。
ご紹介した方法は、どれも特別な道具がいらないので、今あるもので気軽に試せます。
ぜひ自分のスタイルに合った温め方を見つけて、冷めたローストチキンをもう一度おいしく味わってみてくださいね。
冷蔵&冷凍、ローストチキンの正しい保存方法
ローストチキンはおいしいけれど、食べきれないこともありますよね。
そんなときのために、冷蔵・冷凍でおいしさを保つ保存方法を知っておくと安心です。
冷蔵で保存するときの注意点と日持ちの目安
まずは冷蔵保存する場合の基本手順から。
- 粗熱をしっかりとってから
- 食べやすいサイズにカット
- 密閉容器や保存袋に入れて冷蔵庫へ
タレ付きのローストチキンや、翌日中に食べる予定があるときにぴったりの保存方法です。
保存期間の目安は【2〜3日以内】。
すでに箸で触れた部分がある場合は、できるだけ翌日中に食べ切りましょう。
冷凍保存でおいしさをキープするコツ
すぐに食べないときや、まとめて保存したいときは冷凍が便利です。
- 食べやすくカットして小分けに
- 1つずつラップで包む
- 保存袋に入れて空気をしっかり抜く
- 金属トレイにのせて急速冷凍するとより風味キープ!
冷凍すれば【約3週間〜1ヶ月】保存可能。
ただし、すでに箸や手が触れたものは冷凍せず、冷蔵で早めに消費するのが安心です。
ちょっとした保存の工夫で、ローストチキンを最後までおいしく楽しめますよ。
次に食べるときも「これ作りたて?」と思えるような仕上がりにするためにも、正しい保存方法をぜひ活用してみてくださいね。
冷凍ローストチキンの解凍方法はこの3つがおすすめ
冷凍しておいたローストチキンをおいしく楽しむには、解凍方法も重要。
おすすめの3つの方法をご紹介します。
① 冷蔵庫でゆっくり自然解凍(6〜8時間)
- 時間はかかりますが、そのぶん味や食感が保たれやすいのがメリット。
- 解凍中に温度変化が少なく、失敗も少ない方法です。
→ 予定が立てやすいときや、夜の食事用に朝から準備するのにおすすめ。
② 流水解凍(密封袋に入れたまま)
- 急いでいるときに便利な方法。
- チキンを密閉袋に入れたまま、ボウルやシンクに入れて流水を当てます。
- 暑い季節は氷水にすると、雑菌の繁殖リスクを抑えられて安心。
→ 急いでいるけど、できるだけしっとり仕上げたいときに。
③ 電子レンジでの解凍
- もっとも手軽な方法ですが、加熱しすぎると乾燥しやすいので注意が必要。
- 「解凍モード」や「低出力(200W〜300W)」で様子を見ながら、少しずつ加熱するのがコツ。
→ 急いで解凍したいときの最終手段として。パサつき防止の工夫がポイントです。
どの方法にもメリット・デメリットがありますが、状況に応じて使い分ければ、冷凍チキンもおいしく仕上がりますよ。
急がば回れ、が意外とカギになることも。
また、ローストチキンの扱いをもっと深く知りたい方は、他のチキンとの違いもチェックしてみてください。
→ ローストチキンとグリルチキンの違いを比較!焼き方や味・おすすめの食べ方も解説
調理法や食感の違いを知っておくと、チキン料理のバリエーションがぐっと広がりますよ。
再加熱だけじゃもったいない!アレンジレシピでおいしさ倍増
温め直したローストチキン、もちろんそのまま食べても満足感がありますが、 ひと手間加えることで、まったく違う一品として楽しむこともできます。
ここでは、そんな“ちょい足し”アイデアやアレンジレシピをご紹介。
食べきれなかった分をムダなく、おいしく活用したい方にぴったりです。
炊飯器で作る!ローストチキンピラフ
- 材料: お米2合、残りチキン200g、玉ねぎ・にんじん、塩・コンソメ・バターなど
- 作り方: 具材と調味料を一緒に炊くだけ。
ハーブやレモンを加えると爽やかな味に仕上がります。
冷凍チキンの使い道にもぴったり。炊飯器にお任せなので、手間もかかりません。
パンにはさんでランチに!ローストチキンサンド
- 材料: 食パンやバンズ、ローストチキン、レタス、チーズ、トマト、マヨネーズやマスタードなど
- 作り方: チキンはスライスして、好みの具材と一緒にパンでサンド。
軽くトーストすれば、パンはサクッと、中はジューシーに。
ボリュームも満点で、朝ごはんやお弁当、休日のブランチにもおすすめです。
サラダにちょい足しで栄養バランスアップ
- 材料: レタス、水菜、ミニトマト、チキン、好みのドレッシング
- 作り方: 野菜とチキンを盛り付けてドレッシングをかけるだけ。
バンバンジー風やごまダレを合わせれば、しっかりメインにも。
野菜がたっぷりとれるので、食卓が一気に彩り豊かになります。
ちょっとしたアイデアで、残ったローストチキンは新しい一品に生まれ変わります。
「余ったから仕方なく」ではなく、「また使いたくなる」アレンジで、おいしく最後まで楽しんでくださいね。
ローストチキンのアレンジに慣れてきたら、ほかのチキン料理との違いも知っておくとレパートリーがぐんと広がります。
→ 唐揚げとフライドチキンの違いを比較!味つけ・作り方・カロリーまで徹底解説
揚げ系チキンの特徴や選び方も、きっと参考になるはずです。
まとめ|温め直し次第でローストチキンはもっとおいしくなる
冷めてしまったローストチキンも、温め方を工夫するだけで、ジューシーさとパリパリ感がしっかり復活します。
電子レンジだけだと、パサつきや皮のべちゃつきが気になることもありますが、レンジ+トースター・グリルの“合わせ技”や、湯せん・フライパンなどの方法を活用すれば、驚くほど美味しく仕上がります。
また、保存の際は正しく冷蔵・冷凍し、解凍も丁寧に行うことで、味も食感もキープできますよ。
さらに、残ったチキンはピラフやサラダ、サンドイッチなどにアレンジすれば、飽きずに最後まで楽しめます。
せっかくのローストチキン、再加熱で妥協せず、ひと工夫で「また食べたくなる一皿」に変えてみてくださいね。
ちなみに、ローストチキンとよく似たチキン料理には「グリルチキン」や「フライドチキン」などもありますが、調理法や食べごたえに意外と大きな違いがあるんです。
→ ローストチキンとフライドチキンの違いを徹底比較!カロリーや選び方も解説
シーンに合わせたチキン選びのヒントが見つかりますよ。
