唐揚げとフライドチキン。
どちらも人気の揚げものですが、ふと「どう違うんだろう?」と思ったことはありませんか?
見た目は似ていても、味つけや衣、調理法まで、それぞれにしっかりとした個性があります。
実は、カロリーや使われるスパイスにも違いがあるんです。
この記事では、そんな「唐揚げ」と「フライドチキン」の違いを、わかりやすく比較しながらご紹介します。
特徴や作り方、カロリーの差までまるっと解説していますので、「どっちにしようかな?」と悩むときの参考にもなりますよ。
唐揚げとフライドチキンの違いを比較!
まずは、それぞれの特徴を表にして比べてみましょう。
味付けや衣のちがいなど、ポイントをまとめると違いがわかりやすくなります。
比較項目 | 唐揚げ | フライドチキン |
---|---|---|
味付け | しょうゆ・しょうが・にんにくベースの和風 | スパイスやハーブを効かせた洋風 |
衣 | 小麦粉・片栗粉・またはミックス粉 | 小麦粉+ミルクや卵などを使った衣 |
食感 | 外はカリッ、中はジューシー | ザクッと厚めの衣とジューシーな肉感 |
発祥 | 日本の家庭料理 | アメリカ南部発祥(KFCなどで有名) |
提供形態 | お弁当・食卓のおかず | ファストフード・パーティー料理 |
こうして比べると、味や文化の背景がけっこう違いますよね。
ここからは、それぞれの特徴をもう少しくわしく見ていきましょう。
唐揚げの特徴とは?やさしい味の定番おかず
唐揚げは、日本の家庭料理の代表格。
しょうゆ・しょうが・にんにくなどで下味をつけた鶏肉に、粉をまぶして揚げるスタイルです。
粉は小麦粉、片栗粉、あるいはそのミックス。
家庭や地域によって使い分けられるのも面白いところですね。
揚げたてはもちろん、冷めてもおいしく、お弁当や作り置きおかずにも重宝されます。
味つけがやさしく、誰にでも好まれやすいのも唐揚げの魅力です。
フライドチキンの特徴とは?スパイシーでごちそう感たっぷり
フライドチキンは、アメリカ南部がルーツの料理です。
日本ではケンタッキーフライドチキン(KFC)で広く知られるようになりました。
衣には小麦粉のほか、牛乳や卵、複数のスパイスやハーブを混ぜ込んだ味つけがされます。
そのため、食べごたえがありながらも、独特の香りと風味がしっかり楽しめるのが特徴です。
見た目も唐揚げよりやや大ぶりで、特別感のあるごちそうといった印象。
日本ではファストフードやパーティー、クリスマスなどのイベントにも登場することが多いですね。
調理法の違いは?衣・味付け・揚げ方を比べてみよう
調理法にもそれぞれの特徴があります。
以下に整理してみました。
比較項目 | 唐揚げ | フライドチキン |
---|---|---|
下味 | しょうゆ+しょうが・にんにくで漬け込む | スパイス・ハーブをまぶしたり液体に浸けたり |
衣の作り方 | 粉をまぶすだけ | 液体のバッター液をくぐらせてしっかり衣をつける |
揚げ方 | 170〜180℃で比較的短時間 | やや低温でじっくり揚げる(2度揚げの場合も) |
食べる温度感 | 熱々〜常温でもおいしい | 揚げたて熱々がもっともおいしい |
衣の厚さや味の染み方、そして油の温度まで、細かいポイントが違います。
その違いが、食べたときの食感や風味に大きく影響するんですね。
カロリーはどっちが高い?気になる栄養面も比較
味や衣だけでなく、気になるのが「カロリーの違い」。
どちらも揚げものなので高カロリーなイメージがありますが、実際にはどうなのでしょうか?
種類 | カロリー(100gあたり) | 特徴 |
---|---|---|
唐揚げ(もも肉) | 約250〜290kcal | 下味に漬け込んでから揚げる。衣が比較的軽め。 |
フライドチキン | 約300〜350kcal | 衣が厚く、油を吸いやすいぶんカロリー高め。 |
唐揚げの方が衣が薄く、比較的軽めに仕上がるため、カロリーはやや控えめです。
一方、フライドチキンはスパイスの風味と食べごたえが魅力ですが、衣の厚さと油分でやや高カロリーになる傾向があります。
とはいえ、どちらも「揚げたてを楽しむ」ことが何よりの魅力。
量を調整したり、付け合わせに野菜を添えたりすることで、上手にバランスを取って楽しむのがおすすめです。
おいしく作るならここに注目!手作りのコツ
唐揚げもフライドチキンも、家で作れたらうれしいけれど、ちょっと難しそう…と思っていませんか?
実は、いくつかのポイントさえ押さえれば、ぐっとおいしく仕上げることができるんです。
ここでは、唐揚げとフライドチキン、それぞれの手作りのコツをご紹介します。
唐揚げをジューシーに仕上げるポイント
- 下味は30分〜1時間ほど、しっかり染み込ませるのが基本
- 衣をつけたあとは、5〜10分ほど置いてなじませてから揚げる
- 油の温度はできるだけ安定させて。2〜3個ずつ揚げると失敗しにくいです
フライドチキンをカリッと揚げるコツ
- バッター液は、少しとろみがあるくらいが理想
- 揚げる前に、余分な液はしっかり落としておくとムラになりにくいです
- じっくり揚げる or 低温→高温の二度揚げにすると、外はカリッ、中はジューシーに
どちらも特別な道具は必要なく、ちょっとしたコツでぐっとおいしさが引き立ちます。
ぜひ、おうちでも気軽に挑戦してみてくださいね。
和風と洋風、こんな楽しみ方も!アレンジアイデア集
唐揚げもフライドチキンも、アレンジ次第でさらに楽しみ方が広がります。
そのまま食べるのはもちろん、ちょっとした工夫でまったく違う一品にもなりますよ。
たとえば、こんなアレンジはいかがでしょうか?
-
唐揚げ × 大根おろし+ポン酢でさっぱり和風に
→ 油っこさを抑えて、夏場や食欲がないときにもぴったり -
フライドチキン × パンに挟んでチキンサンドに
→ 洋風アレンジで、休日のランチにもおすすめ -
唐揚げ × 卵とじで和風丼に
→ 余った唐揚げのリメイクにも使える簡単アレンジ -
フライドチキン × カレーのトッピングに
→ ボリュームも満足感もアップする、がっつり系アレンジ
味のベースが違うからこそ、唐揚げは和風、フライドチキンは洋風と使い分けるのもおすすめ。
気分や食材に合わせて、アレンジの幅を楽しんでみてくださいね。
気分で選ぼう!今日はどっちを食べたい?
「今日はこってり? それともあっさり?」
そんなふうに気分や予定に合わせて、唐揚げとフライドチキンを選ぶのも楽しいものです。
たとえば──
- さっぱり食べたい日や、お弁当に入れたいときは…
→ やさしい味つけの「唐揚げ」がおすすめ - しっかり食べたい日や、特別感がほしいときは…
→ スパイシーで食べごたえのある「フライドチキン」を
味も食感も印象がまったく違うからこそ、気分やシーンに合わせて選ぶ楽しさがあります。
迷ったときは、「今のわたしにぴったりなのはどっちかな?」と考えてみてくださいね。
まとめ|違いを知れば、どちらももっとおいしく楽しめる
唐揚げとフライドチキンは、どちらも人気の揚げもの。
見た目は似ていても、味つけや衣、作り方にはしっかりと個性があります。
和風のやさしい味わいが魅力の唐揚げ。
スパイスの効いたごちそう感たっぷりのフライドチキン。
どちらを選ぶかは、その日の気分次第です。
手作りのコツやアレンジを活かせば、おうちでも十分においしく楽しめますよ。
ふだん何気なく食べていたけど、違いを知ると選ぶのも楽しくなりますね。
ちなみに、唐揚げにも実はいろんな種類があるんです。
たとえば、衣の違いや味の濃さに特徴がある「竜田揚げ」や「ザンギ」も、そのひとつ。
「唐揚げ」「竜田揚げ」「ザンギ」の違いを知ることで、選び方や食べ方の幅がもっと広がりますよ。